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2006年5月24日 (水)

生きる教育

昨日は出張で、性教育のシンポジウムに参加してきました。これまで性教育と言えば、養護(保健)の先生に任せっきりになることが多かったのだけれど、もうそんなことは言っていられないほど厳しい現実となり、憂慮しなければならない深刻な事態になっていることを実感してきました。実は我が県は、10代の中絶率が全国のワースト3に入るなどのたいへんな状況となっており、対策を急がねばならないことが必死な状況です。そのためには、高校生になってからでは遅すぎる、もう入り口にいる中学生、そして数年でその時が来る小学生にも命の大切さを伝える、「性教育」→「生教育」が大切であると言う話がなされました。京都大学の木原雅子先生の講演では(リンク先は今回の講演ではありません)、現代の10代の性の深刻な現状と、木原先生が行っていらっしゃる、「命の授業」について、大変感動し、感銘を受けてきました。私の下手な伝達より、的確にまとめているところがあるので興味のある方は、ご覧下さい。→ココ

 

 思春期、まっただ中の子どもを持つ一人の親として、たいへん興味深く、そしてその現実はショックなことでした。決して「うちの子どもは大丈夫」などと、安易に考えられることではなく、実際問題として捕らえ、親が問題意識を持って取り組んでいかなければならないと痛切に考えさせられました。今、私にできることは何か?(親としても、そして教師としても)、そこに気づきそして行動することではないかと思いました。

 我が家の末っ子モモが産まれる時、同僚の先生に「○○家は、生きた性教育だね~。」と言われた言葉を思い出します。思春期、まっただ中に妹が産まれる。確かに生きた性教育だと思います。おなかの赤ちゃんがどうやって大きくなり、そして産まれ、育っていく、その時の親の姿を見ることで、自分たちがこれまで育ってきた過程を改めて知ることができたと思います。命の尊さ、小さな命がどのようにして産まれ、どのようにして育っていくのか我が家の子ども達はモモの成長を見ながら知ったはずです。

無責任な10代が、興味本位の行為を繰り返し、自分達の快楽の果てに、いりもしない子どもができてしまい、簡単に中絶する。そして、無知にも、それを繰り返してしまう。現実、その愚かさ。それが大切な命と結びついているのだと言うことをしっかりと教えていかなければ、わからないのではないか。性の情報の氾濫。それに惑わされ急ぐ子供達。「やけ石に水」なのかもしれない。でも、誰かがやらなければ、教えていかなければ、そこでしっかり考えたり、踏みとどまることもないだろう。

前回講演で、地元の短大の先生が「性教育を家庭でどのようにするべきなのか?」とてもいい話をなさった。子どもに対して、自分たち親がどのようにして出会い、どこに惹かれ、愛し合いあなたが産まれたのだと言うことを子供達に話してあげること…これこそが一番の性教育だと。家庭では思春期の子どもに、どのようにして性教育をなすべきか?なんて構えていた自分には、「目から鱗」だった

それからもう一つ、いろんな思いが頭の中を交錯していた。前日に読んだブログ記事のせいだった。ブログ記事を書いた方はこれまでコメントのやりとりをして、親近感があった。ご自分の学生時代の恋愛について書かれていたが、彼女が妊娠して、墜ろしに病院に行ったことが綴られていた。もう何十年もに昔のことで、とっくに時効だと思っているのだろうか?その記事には彼女に対するなんの謝罪の言葉もなく、私は怒りに震えた。そのあとのうまくいったのいかないのとか言う記事など、もうどうでも良かった。自分のことを難しい男だなんて言っていることすら許せない。別にあったこともない人のことである。どうでもいいのだ。しかし、ここ数ヶ月、ブログを通して親交を深めてきたからか、その不誠実さがたまらなかった。まるで、自分が裏切られたかのようで、吐きたいくらい気分が悪くなった。10代の中絶の話を聞きながら、何十年も前のその彼女の姿に思いを馳せた。

いろんなことを考えそして何かに怒っている自分、とても長い一日だった。夜、遅くなり時間短縮の為、珍しく一緒にお風呂に入った中3の娘に、最初の「生教育」をした。10代の性の現実と、命の尊さと、そしてあなたを信じているということを…。わかってくれただろうか?

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コメント

木原先生のお話、読みました。
貴重なお話を、ご紹介いただきありがとうございました。

ドラマ「金八先生」第1シリーズで、十代の妊娠がとりあげられたのは、ショックでしたが、話題にされるということは、実際は巷で話題に上る頃には、問題が深刻になっている頃なんでしょうね。

まだ幼いと思ってるわが子ですが、
「情報の氾濫」という視点から見ると、小学生にもなれば、PCも自在に駆使することもできるようになるだろうし、
決してひとごとではありませんね。

「生きた教育」・・・我が子がもう少し大きくなったら、うまくいえないかもしれないけど、少しずつ話していけたらいいな、と思いました。

投稿: さつき | 2006年5月24日 (水) 23時14分

こんばんは、なおさん
はじめまして
こぱんさんのところからうかがいました

性教育、
家庭でどう子どもに伝えていくか
わたし自身もとても迷っているところがありました
小さい頃、幼稚園くらいから、少しずつ、お父さんとお母さんのこととして話してきました
どうやって出会ったか、どんな風に愛情を伝え合ってきたか、初デートは?プロポーズは?…
大きくなるにつれて、いろんなことを聞きたがるようになり、どうやって子どもができるのか、それも小1の時に話しました
まだ、よそからの知識がない分、とても冷静に真面目に聞いてくれました

今、下の子が四歳になり、また、その話を始めようと思っています

性教育は、
自分を大事にすること
相手も大事にすること
それを話し合える、とても、大事なものだと思います

話したいな、そう言って始めてみることが大事かなって思います

初めてなのに、たくさん書いてしまってごめんなさい
でも、お伝えしたいなと思ったので書かせていただきました
考える機会をいただけて、よかったです
ありがとうございました

投稿: かず | 2006年5月25日 (木) 00時14分

私は子供がいないので、自分のことをお話しますと、私のいわゆる初体験は高校生の時でした。必ずコンドームをつけると約束して。以来、主人と婚約するまで、コンドーム無しでのセックスは一度もしませんでした。避妊に応じない男=誠意ない男、という公式が頭にありました。妊娠が怖かったし、堕胎なんてしたくなかったし。誰に教わったというより、自然にそういう考えになった気がします。

投稿: みやび | 2006年5月25日 (木) 02時34分

なおさんこんにちは。

性教育は家族の重要な教育ポイントだと思っています。
子どもが年頃になりますますその必要性と大切さを感じます。
うちは女の子だから、自分の身は自分で守らなければいけないと…
快楽だけで身を任せてしまうことがないように例えば避妊についてもしっかり学ばせなければいけないと考えます。
まだ早いということはないですよね…

基本は愛なんだと、そしてあなたが生まれたんだよとうまく伝えていければいいなと思います。

投稿: こぱん | 2006年5月25日 (木) 10時44分

なおさんへ
うちには小学3年と1年の男の子がいます。
時々3年の息子が食事中にふと思いついたように「ねぇ。ママとパパはどうして結婚したの?」とか「赤ちゃんってどうやって産まれるの?」って聞いてくるようになりました。 
「なんでやろうね?!」「おなかがパコッとあいてな・・・」っとかいい加減に応えず 
分かりやすい言葉を私なりに選んで「パパが大好きでパパとの子供が欲しいって思ったからよ」とか「女の子の体には3つの道があってね・・・」ってきちんと答えると「ふーん」ってわかってるんか?!って思いますけど(^^;

投稿: yuka | 2006年5月25日 (木) 11時12分

男女間でもこういった問題って
多分捕らえ方が違うのではないか、
と思います。

男性も女性がこの問題をどれくらい
大きく受け止めているかを本当に
皆さんが分かってくれたら、
そして10代の子達も本当の意味での
『性』を理解してくれたら・・・

こんなに悩まないのではないか、そう思います。

本当の性教育って、もっと幸せなものだと思うんですよ。

>前回講演で、地元の短大の先生

がおっしゃっていることその通りだと思います。

投稿: しま | 2006年5月25日 (木) 11時32分

さつきさんへ
読んで頂けて嬉しいです。
いろいろな実情を聞くにつれ、
「どうなっちゃてるんだろう。」と思います。
でも、きちんと向き合っている親子は大丈夫!!
いつか、お嬢さんに
パパとママの運命的な出会いを話してあげて下さいね!!!

投稿: なお→さつきさん | 2006年5月28日 (日) 15時08分

かずさんへ

はじめまして、こんにちは。
こんな私のところへ来て頂き嬉しいです。
それなのに、コメントのお返事遅くて、
ごめんなさいね。読んでいない訳ではないのですが、
とにかくいつも遅くなってします。
ごめんなさい。
実は、私かずさんのところは覗きに行ったことあります。
(こぱんさんのところや某おじさんのところで良くお見かけするので…)
こども劇場を頑張ってらっしゃるのですよね。子供劇場を引っ張って行かれる方達は、パワーがあって、行動的ですごいと思います。よろしかったら、また入らして下さいね。私もこれからおじゃまさせて頂きます。

それから、この記事にたくさんのコメントありがとうございます。かずさんが日頃お子さん達にきちんと向き合っていらっしゃる様子や、お人柄も伺えとても嬉しかったです。
そして、
>性教育は、
自分を大事にすること
相手も大事にすること
それを話し合える、とても、大事なものだと思います。
まさにそのとおりなのです。
お子さんは、これから思春期に向かっていかれるのでしょうが、
かずさんなら大丈夫ですね。
初コメント本当にありがとうございました。

投稿: なお→かずさん | 2006年5月28日 (日) 15時25分

みやびさんへ
コメントありがとうございます。
コメントお読みして、みやびさんのとても凛とした考え方や生き方が大好きです。
私も、
>避妊に応じない男=誠意ない男、という公式が頭にありました。
の、ところ同感です。
やぱっり男性は、誠実な方がいいですよね。
御主人、きっと素敵な方だと思います。

投稿: なお→みやびさん | 2006年5月28日 (日) 15時32分

こぱんさんへ
そうですね。世の中で起こっていること、たいへん多いのだと聞かされるけれど…。こぱんさん家のようなきちんとした家庭なら大丈夫なのだと思います。
どうやら今、ご両親はきちんとそろっているけれど、親がきちんと自分(子供)のことを見てくれていない。感心がない。と言う家庭が少なくないようです。
そして、愛情の裏返しは無関心だそうですから…
同年代の女子の母として、お互い頑張りましょうね!!

投稿: なお→こぱんさん | 2006年5月28日 (日) 15時41分

yukaさんへ
yukaさんがお子さん達に話してらっしゃることそれこそが、
大事な性教育ですよね。
さすがyukaさん、きちんとやってらっしゃる。
どうやら、小さいうちに聞いていた方がすんなり入るようです。
パパとママの素敵な出会い話してあげて下さいね!!

投稿: なお→yukaさん | 2006年5月28日 (日) 15時46分

しまさんへ
記事に共感して頂きありがとうございます。
しまさんのところのように、ご両親できちんとお子さんのことを見て、協力して子育てをなさっているご家庭は、本当に問題ないと思います。
今の若い子供たちが、自分を大切にして、相手を思いやる心が育っているかどうかは、やっぱり小さいうちからの家庭のあり様ではないでしょうか?
書き忘れたのですがこの短大の先生は、学生に今まで自分が家族に愛されていると思ったことを作文で書かせるそうです。
たくさんある学生もいれば、そうでない学生もいるが…
性教育は「大切にされた自分探し」とも言ってらっしゃいました。
短大の先生のお話時々思いだし、私も使っています。

投稿: なお→しまさんへ | 2006年5月28日 (日) 16時00分

なおさんこんにちは。

今更ここにコメント、失礼致します。
先日(5/28)に私の記事へ寄せてくださったなおさんのコメントがずっと気になってました。
私もね、あの例の事は、とてもショックで、その日は人事ながらとても落ち込みました。
でも、若いその時の自分の気持ちを正直に記事に書いただけなんだ、と思うことにしました。若い過ちは決して許されるものだとは思いませんが、若いながらに多分二人で決めたことなのだと思います。きっとその後二人で反省をし色々な事感じたはず…と冷静になって思えたんですよ。。勝手な独りよがりかもしれませんが…
気分が少しでも浮上していることをお祈りしつつ、元気出してねのメッセージも込めて☆
長々と失礼致しました。
もし気を悪くされたらごめんなさい。
削除してくださいね☆

投稿: こぱん | 2006年6月 4日 (日) 14時04分

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